活動報告

2011年6月18日 「自殺予防ワークショップ in和歌山」 若い命・再び光をつかむまで。今和歌山から

2011年06月18日(土)

東日本大震災で被災されました皆様に当法人一同、あらためまして 心よりお見舞い申し上げます。
2011年6月18日「第2回 自殺予防ワークショップin和歌山」は和歌山市勤労者総合センター文化ホールにて開催しました。

今回の自殺予防ワークショップは東日本大震災を受け、一部内容を変更しました。

自殺予防ワークショップ in和歌山

「子もの心は今…そのSOSを聴くために」児童思春期の精神医学を専門とされる郭麗月先生(桃山学院大学社会学部福祉学科教授・心斎橋心理療法センター主宰)の招待公演でした。
15歳~30歳の死因を5歳区切りでの見た場合、常に1位か2位は自殺であるという重い現実があります。年間1000人近くが亡くなっています。
最近の児童思春期外来の特徴として従来の疾患単位で捉えにくい状態像である不登校・ひきこもり・摂食障害等の増加や、男女比の接近(以前は男子が多)等が挙げられました。

また、背景には
(1)環境の変化として
①家庭機能の弱体化(成熟していない親)
②管理の浸透(マクドナルド化、ITなどによる画一化)
③地域社会の変容(都市化した生活空間・プライバシー重視)
が挙げられ、

(2)子供の変化としては
①実感の欠如
②自発性の低下
③字空間の狭小化
④自己表現力の低下の傾向
がみられるとのことでした。

子どもの心を育むものとして大人に求められることとして
①人生を肯定できる
②子供への関心、保護と見守る(干渉しない)ことのバランスを保つ
③子供に限界設定を示せる

社会に求められることとしては
①親子関係の支援(親子が安心して向き合えるためのサポート)
②地域社会の復活(代行)斜めの人間関係を作る
③子供の居場所作⇒空間的(戸外の健全なたまり場)、時間的(立ち止まる時間、無駄な時間)、心理的(異年齢集団、大人と話せる場所)
が挙げられました。

また、見守りポイント
①自然な笑いがあるか(周りに合わせて無理に笑っている場合もありますので注意が必要です)
②口数が以前より甚だしく減っていないか(その子の以前と比べて大きな差があるか)
③小さなミスや小さな怪我が続いていないか。

小さな病気にかかりやすくなっていないか(疲れているサインかもしれません。

休養することで心の健康も取り戻せることがあります)が示されました。

当日は朝から小雨で、開始直前には大雨となる悪天候にもかかわらず、和歌山全域から沢山の方に参加していただきました。

お礼申し上げます。以下はアンケートの結果です。
以下にアンケートの結果を掲載いたします。

とても良かった まあまあ良かった どちらでもない あまり良くなかった 良くなかった 無記入 合計数 無提出
 Q1,今日の招待講演は
いかがでしたか
 19  1  0 0 0 2 22 17
Q2、 今日のワークショップは いかがでしたか  15 2 0 0 0 5  22 17
とても思った 思った どちらでもない あまり思わなかった 思わなかった 無記入 合計数 無提出
 Q3,実際に自殺予防に携わってみたいと思いますか 6  10 3 0 1 2 22 17
 行っている 以前行っていた どちらでもない ほとんど経験がない やっていない 無記入 合計数 無提出
 Q4,自殺予防に携わったご経験はおありですか 7 1 3 5 4 2 22 17
Q5,ご感想・ご意見・・・  

・今回初めて自殺予防についてのお話を聞かせてもらいました。以前身近な人を含め知り合いが立て続けに3名自殺したことがあり、その時の悲しかった気持ちを思い出しました。

その時には自殺は止められないと思い込んでいましたが、今回のワークショップに参加し、止められるかもしれないと元気づけられました。ありがとうございました。

・入所児童支援や障害者の方々の支援を行っていますが、支援者のスキルアップの為にこのような企画を県内で実施していただきありがたいです。

・支援が必要な人を目の前にした時、どのような事が出来るだろうかということを考えるきっかけとなりました。

・ありがとうございました。子どものSOSに気づくことは難しいように感じましたが、普段からの声掛けや見守りが大切だと分かりました。

本日は大変勉強になりました。また、このような機会をより多く作っていただきたくお願いいたします。有難うございました。

・自殺予防をひたすら考える日々でしたが、今日は生きる力を引き出す、支えることの大事さを学ばせて頂きました。

・エネルギーをいただいたワークショップでした。ありがとうございました。

・こころのSOSとして不登校や引きこもりの問題と絡めての企画などがあれば勉強になると思いました。

・司会の星野先生のお話も聞きたいと思いました。

紀北事務局

和歌山県和歌山市冬野1045番地 和歌山内観研修所内

紀南事務局

和歌山県田辺市たきない町27番地1号 独立行政法人 国立病院機構
南和歌山医療センター内

活動報告2011年5月28日 (土曜日)平成23年度 第1回 こころの安全パトロール隊員養成講座

2011年05月28日(土)

平成23年5月28日(土)13時~17時、南和歌山医療センター地域医療研修センターにて講師に保坂隆先生をお迎えして行いました。
和歌山県は数日前に例年より早い梅雨入りとなり、あいにくの雨天ではありましたが、紀南地区を中心として55名(平均年齢44.4歳、男性18名、女性39名)もの方のご参加をいただきました。
レッスン1、レッスン2の二部構成になっており、計4時間近くの講義にもかかわらず、保坂先生をはじめ、受講者も真剣そのもの。 質疑応答も活発に行われました。
今回の講座は、参加資格を設けたこともあり、受講した方の職種は看護師が一番多く(10名)、次いで行政関連の相談員(福祉担当・障害相談など)・社会福祉士が連なり、医療従事者から行政、福祉、教育、民間まで非常に多くの職種に携わる方々に参加いただきました。

今回、一般の方向けの多数の講座開催要望をうけ、9月11日(日)に和歌山市内で行う第3回心の安全パトロール隊員養成講座は、一般の方向けに開催することになりました。
詳しく決定次第、イベント案内にてご案内いたします。
以下にアンケートに寄せられました受講者の方の声の一部を掲載させて頂きます。

レッスン1  うつ病講義後のアンケート

  • 希死念慮や自殺企図まで来ている人に対しては少し受診を勧めるのは難しいと感じました。
  • 初めてこのようなスクリーニングをして少し不安でしたが、実際に行い自分が”うつ病者””こころの安全パトロール隊員”両方ともすることで感じるもの、学びがありました。実践的に出来て良かったです。
  • 「うつは心の気管支炎」というキャッチフレーズがとても気に入りました。春と秋の「自殺予防週間」は賛成です。
  • まったく面識の無い方と話をして聞き出すことの厳しさを知りました。自分が理解出来ないと相手のシグナルを見逃してしまい、上手く導けないことも分かりました。

レッスン2  統合失調症・認知症の受講後のアンケート

  • よく理解出来ました。
  • 認知症のスクリーニングは出来ると思ったが、統合失調症については難しいと思った。老人ホームで働いているため、グリーフワークの大切さを学んだ。
  • 疲れた頭でも、よく理解することが出来ました。ありがとうございました。自分の家族が疑わしい場合でも、受診は特に高齢者になるとハードルが高くなるので、コツコツと必要性を伝えることが大切だと改めて実感しました。

受講後アンケートより

こころの安全パトロール隊員養成講座

  • 普段聞けないようなことが聞けたので、いい勉強になりました。病名は知っていても内容が分かっていなかったりしたので、普段の日常の会話でも違う場面から話しを聞くことが出来そうです。もう少し話をかみくだいて頂いたらもう少し分かりやすかったです。
  • すごく分かりやすい講座で良かったです。
  • 研修前の調査と後の調査で自分の理解度が確認出来た。うつのロールプレイは患者役を担ったが、自分が50代であるので物語を作れるか本当のところは物語に収まるのだろうかと思った。いくつかの要因が重なってうつになると聞くが、複数の要因まで想定できなかった。
  • ロールプレイは頭に入りやすいので良かった。運動療法を作業所内に取り入れたい。
  • 実際にこころの病気を患ってる患者さんとの接し方や、心のケアの仕方、死にたいと言われた時の対応方法を学びたい。
  • よく分かりやすかったです。スクリーニングをするのは繰り返しが必要だと思いました。
  • 高齢者の独居が増えて来る中で地域の力が本当に必要だと感じる中で、今回の講座を公民館などでしてもらえればという思いが強くなりました。高齢者だけではなく、若者についても勉強になりました。
  • みなべにも個人医院が出来たので通院がしやすくなったのではと思う。こころの医療センターは予約がいっぱいで通院がしにくい。まだ医師不足がある。あらためて自殺⇒病気と認識出来ました。
  • 自分自身、今年1月に職場の異動に因る人間関係の不和で鬱状態を呈し、上司の配慮で現在に居っている者として後輩たちに働きやすい職場作りに努めたいと思います。また各々の職場へ来ていただき、先生の講義をして頂けたらと思いました。上席の者にもっとうつを理解してもらいたいと思いました。まず自分の職場から正して行きたいと思いました。大変面白く聞かせて頂きました。ありがとうございました。
  • このような講座を開いて頂いて、大変勉強させて頂くことが出来ました。今後、自殺予防に携わり、一人でも自分の手で助けられることが出来ればと思います。ありがとうございました。
  • 基礎部分から細かく説明していただき、大変勉強になりました。
  • 講義の内容が興味深いものであったので、また聞いてみたい。
  • 年代別に自殺の早期発見、予防の対応方法などを教えて頂けると嬉しいです。(特徴等)
  • 対人援助職だけでなく、一般住民の隊員養成をしてもらいたい。地域のネットワーク作りのサポートをしてほしい(ノウハウ)。精神科医の往診システムを作って欲しい。開業医と精神科医が連携して欲しい。
  • とても有意義な講座でした。説明も分かりやすく、要所でロールプレイを挟んで頂けるとより知識が根付くと思います。今後もぜひ参加したいです。
  • この講座を継続的に行って、もっと理解を深めて行きたいと思っていますので、ぜひ定期的に何回も行って頂きたいと思っています。今日はありがとうございました。一回の講義で認定書というのは早すぎるのではないでしょうか?
  • 自殺企図時の話の聞き方(対応)を教えて頂きたい。
  • 精神科を受診することには抵抗を持っている人が多いです。私も仕事の上で勧めたことがありますが、家族も嫌がる人がいました。無理もないと思います。自宅に往診して下さるような精神科医がいればと思うのですが、あるいは見ただけでは精神科と見ただけでは分からない病院とか…
  • 参加可能であれば、また参加させていただきたいと思います。
  • 話が分かりやすく勉強になりました。
  • うつの早期発見、受診をすすめることの大切さが分かりました。ありがとうございました。
  • 精神疾患の知識が予防につながるということがとてもよく理解出来ました。スクリーニングの技術を身につけて、さらに日々の業務に生かしていけるようにならなくてはと感じました。
  • 大変興味深く一生懸命に受講しましたが、再テストの段階で回答がやはりあやふやになってしまい、自分の脳年齢を感じています。年配者ですが、若い人の精神疾患を憂慮しています一人としてさらに頑張って行く所存です。良い講習会で時間の経過を忘れました。ありがとうございました。
  • うつ病・統合失調症・認知症、その他精神疾患について以前、我流で勉強したことがあったが、今回新しく詳細を理解出来たのでとても良かった。今後は”とても良かった”で終わらないよう、今日の経験を活用したいと思っている。様々なワークショップやロールプレイを企画して欲しいと思った。本日はありがとうございました。
  • 携わりたいとは思いますが、荷が重い気もします。常に心がけて何か私に出来ることをはじめて行きたいと思います。きっと今日教わったおかげでアンテナは鋭くなったと思います。ありがとうございました。
  • このような勉強会は1回だけでなく、定期的に何回もやって頂きたく思います。講座を受講したからと言って即実践とはならなくても、幅の広い仲間を増やして頂きたく思います。
  • 大変重要な仕事で、簡単な気持ちで入るには大変勇気のいることだと感じました。これからも時間が許す時には参加して行きたいと思いました。また障害についての知識を得ることが出来、大変良かったです。ありがとうございました。
  • 日ごろの業務で精神面のケアが非常に大きく影響する。「死にたい」との訴えも多くあり、そのような場面でのプロとしてのしっかりした対応をするためには、有意義な講義になった。精神面での正確な知識の普及は地域社会にはなくてはならないものと実感した。また運動との関係にも非常に興味を持った。

主催:NPO法人 心のSOSサポートネット 【和歌山県自殺対策緊急強化基金対象事業】

紀北事務局

和歌山県和歌山市冬野1045番地 和歌山内観研修所内

紀南事務局

和歌山県田辺市たきない町27番地1号 独立行政法人 国立病院機構
南和歌山医療センター内